一年で最も昼間の時間が長く、夜が最も短い日。夏季の真ん中にあたるこの時期、日本の大部分はまだ梅雨のさなかです。
今年の関東地方の梅雨入りは6月8日と、ほぼ例年通りでした。真如ヤーナのアジサイも、都心より少し遅れて花を咲かせています。どんよりとした梅雨空の下にも、大地に分け入ると小さな花々が居心地良く暮らしていました。
間も無く迎える夏の大祓では、罪や穢れを祓い息災で過せるようにとの願いがこめられます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。