雪やあられが雨に変わり、乾いていた大地がいくらか湿り気を含み出す頃。穏やかな日があれば急に冷え込むといった温かさと寒さを繰り返しながら、一歩一歩春に近づいていきます。
今年のMURAYAMAには目立った降雪がありませんでしたが、朝には霜が白く大地を覆っています。少しずつ寒さも緩み潤いはじめる頃、草木の芽が萌え始めます。
MURAYAMAの梅もほころび始めました。
そろそろ鴬の鳴き声が、春を届けてくれることでしょう。
MURAYAMAでの春一番は、2月13日に迎えました。
春一番とは、立春から春分の間にその年に初めて吹く南寄りの強い風をさします。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。