清明とは「清浄明潔」を略したものといわれています。すがすがしく明るい空気が、あたりに満ち満ちてくる頃です。
今年の桜前線は、陽気とともに早足で駆け上がってきました。大地からも、ツクシが顔をのぞかせ始めまさに春爛漫、かと思うと3月の末には関東では32年ぶりの降雪が。桜の花に雪が積もる光景は、MURAYAMA始まって以来かもしれません。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。