二十四節気の最後の節気。文字どおり一年でもっとも寒さが厳しくなる時期ですが、日が次第に長くなり春へ向かう兆しも感じられる頃です。
早朝、大地には霜の降りた跡がくっきりと広がり、水辺にも氷が張るようになってきました。降雪こそないものの、真如ヤーナの空気はキリッと引き締まっているようです。
去る1月8日には、武蔵村山消防団の出初式が行われました。放たれた細かな水しぶきは、自由に舞い踊っているかのようでした。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。