秋の真ん中であり、彼岸の中日。この日以降、昼より夜の時間が徐々に長くなっていきます。
9月に入っても猛暑日を記録し続けた関東地方ですが、ようやく落ち着きを取り戻してきたようです。手入れの行き届いた大地にはトンボが舞い、秋の風情を届けてくれます。昼と夜がほぼ同じ長さとなる秋分、真如ヤーナの多目的広場には清々しい声が響いていました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。