立春から半月がたち、気温も僅かに上昇し始める。
これまで雪やあられだったものが、雨に変ってくる頃。しかしながら穏やかな日が続くかと思うと、突然の大雪も。
2月中旬に太平洋側を襲った寒波の影響で、MURAYAMAは雪景色の日々が続きました。湿りがちな雪が樹々に覆いかぶさり、わずか数時間であっという間に降り積もりました。
突然の雪に、鳥たちもさぞ驚いたのでしょうか?
芽吹きを待つまだか細い枝に留り、春を待ちわびているようです。
雪の翌朝、満天の青空から太陽の光がさんさんと降り注いでいました。側溝がある所では、雪が水となって流れる心地よい音が響いていました。
明け方、まだ目覚めていない大地を満月が優しく照らし出していました。やがて日の出を迎える頃、静かに静かに奥多摩の山々に沈んでいきました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。