昼が一番短く夜が最も長くなる、ちょうど冬の中間点。
とはいえ、本当の寒さはこれからが本番です。気温が下がり凍てついた梢は長い眠りにつきます。
MURAYAMAの夜明けです。氷点下の世界から、凍り付いた大地が息を吹き返す瞬間です。陽光が、生命たちをやさしくあたためていきます。
冬至の日、MURAYAMAでの太陽の南中高度は約30度。夏至の約76度と比べると半分以下です。午後には、樹々の作る影が一段と長く大地に伸びて行きます。
一日の終わり、西の空が燃え立ちます。冬至を境に、これからは少しずつ日が長くなって行きます。まさに、陰が極まり陽に転じる時期なのかもしれません。三日月がいつもより明るく輝いていました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。