冷たい空気が極り、一年でもっとも寒さが厳しい時季。暦の上では、いよいよ冬も終盤に差しかかかる頃です。
1月14日の未明から降り始めた雨は、お昼前には雪となり、関東地方に予想外の降雪をもたらしました。MURAYAMAにも大雪原が現れました。
桜の樹々にも雪が降り積もり、その重みで枝がしなっていました。しかしその枝先には、まだ小さな蕾がしっかりと携えられていました。
古来、大寒に汲まれた水は雑菌が少なく体にも良いとされてきました。味噌・醤油・酒など日本独自の食材が、この「寒の水」で仕込まれたそうです。寒さも、恵みの一つなのかも知れません。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。