冬至は「日短きこと至る(きわまる)」という意味。その昔、新年の始まる日とし、先祖を祀る習俗がありました。
気温マイナス1度、次第に大地が凍り始めました。しかし、冬至のこの日を境に太陽の力が回復していくことから、一陽来復の日とも言われています。
今年の冬至は、昼の一番短い日と新月が重なる19年に一度の「朔旦冬至」にあたります。古来より、同時に太陽も月も新たに生まれるおめでたい日とされてきました。
冬至の行事といえば、「ゆず湯」や「かぼちゃ」。単なる暮らしの智恵だけでなく、ゆずは「融通」、かぼちゃは「ナン金」と金運アップの洒落ごころもあるようです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。