稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃の事。稲の穂先にある針のような突起を芒(のぎ)と呼ぶ事から、その名が由来しています。
水無月の「無」は「無い」ではなく「の」にあたると言われています。つまり「水の月」。また旧暦の水無月は、田に水を引く月とも言われています。今年の関東地方は、5月29日に早々と梅雨入りしました。
昔から芸事の稽古を始めるのは、六歳の六月の六日にすると上手になる、と言われているそうです。指折り数える時、六はちょうど小指が立つので「子が立つ」のは縁起がいいからだとか・・。
MURAYAMAでも、ツバメの子育てが始まりました!
畑仕事の目安になる七十二候に、「かまきり生れ出る」かまきりが登場します。稲や野菜には手をつけず、害虫を捕まえてくれるからかも知れません。この大地でも、きっと働いてくれている事でしょう。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。