猛暑が和らぎ、過しやすくなる頃。
昼間の時間も幾分短くなったことを感じます。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風を感じる季節です。
まだ暑い日中、虫たちが蜜を求め花に誘われていきます。秋が深まる前の残りわずかな時間を精一杯生きているのでしょうか?少しもの悲しさが漂う、夏の終わりと秋の初めが交錯する一瞬です。
猛暑日が続いたある日、突然のゲリラ豪雨が東京多摩地区を襲いました。大粒の雨がMURAYAMAの大地を激しく打ち、稲光と共に雷鳴が響き渡りました。間もなく8月24日、盂蘭盆会(うらぼんえ:旧暦7月15日)を迎えます。
まだ青いカエデの葉にはセミの脱け殻が、そして水辺をよく見るとヤゴの脱け殻がありました。ここの所、ようやく見かける様になったトンボたちが残していったものでしょうか?
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。