陽気が良くなる頃。万物がしだいに成長し満ち始めるという意味から、小満といわれています。
咲き誇る花の美しさは数日限り。一見その様は力強くも感じますが、実ははかなさの上に成り立っているのかもしれません。そんなかけがえのない一瞬を、全力で我々に与えてくれているのです。
夏の到来を前にMURAYAMAでは草刈りが行われていました。刈られた場所は、大地に描かれた一時の文様となって飾られていきます。そんな光景を目の当たりに、ホッと一安心(少し満足)の季節です。
このところの陽気で、樹々が勢いよく枝葉を伸ばしています。フッと気がつくと、みどりのトンネルができていました。
直径が10センチほどもあろうかという綿帽子。風と共にどこまで行くのでしょうか?間もなく梅雨に入る前のぐずついた「梅雨の走り」がやって来る頃です。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。