万物がしだいに成長して、天地に満ち始める頃。
本来は、麦の穂の稔りが少し満ちてきたという意味。
木々の緑もすっかり色濃くなり、花にいろどられる季節です。
MURAYAMAの花畑は、今年も華やいでいます。
太陽に向かって、微笑むように花々が咲いています。
花が終わった樹々や草むらの中には、小さな実が人知れず点在しています。やがて、大きな稔りが訪れることでしょう。
去る5月18日には、「タッチ!ムラヤマ」というイベントが催されました。近隣をはじめ遠方からも3万人を超える方々が春の一日を楽しみました。多くの親子づれが、広大な原っぱを自由に満喫している姿が印象的でした。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。