稲など、穂先に芒(とげの様なもの)のある穀物の種を蒔く頃。
梅の実が黄ばみ初め、南から多くの地域で入梅を迎えます。恵みの雨が降り出すと、各地で田植えが始まります。
MURAYAMAのある関東地方は、5月27日に梅雨入りを迎えました。平年より12日もはやく、観測史上2番目の早さだとか。さらに、猛暑が予想される夏が待ち構えているそうです…。
晴れた日もあれば、嵐の日もあるのがお天気。そんな事を強く感じさせてくれるのがこの時季です。心の持ちようで、雨の日も風の日も日々是好日。
春先にピンク色に染まった桜も、今は青々と生い茂っています。中には、若葉の間から小さな赤い実が顔を覗かせているものもありました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。