暑さも峠を越え、徐々に後退し始めるころ。
昼間の時間がようやく短くなった事を感じます。朝方の虫の音や涼しい風にホッと一息、秋の訪れを実感できる頃です。
見上げれば、秋の空が大地を覆っていました。
今年は、9月1日が台風シーズンを告げる二百十日。昨今、例年にない天候が相次ぎますが、大切な収穫期を前に空模様が気にかかる所です。
秋の訪れを感じさせてくれる一コマです。あたり一面緑色に埋め尽くされていた大地からも、わずかな茶褐色の息吹が感じられるようになってきました。
タヌキでしょうか?珍客のお目見えです。
水辺伝いにどこからか迷い込んで来たのでしょう。人の視線を察したのか、その姿はすぐに草むらへと消えて行きました。
蝉の一生は、地上でのわずか7日間のために地中で7年間を過すと言われています。そう思うと、蝉の鳴き声に「7」という周期の運命が奏でられているようにも聞こえてきます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。