暦の上では、夏最後の節気。快晴の日が続いて気温も上がり、もっとも暑い頃をさします。
早々と明けたはずの梅雨が戻ってきたかのような天候が続いた後、大暑を前に本格的な夏がやってきました。
どこからともなく蝉の鳴き声が聞こえ始めたかと思うと、今度は目の前にトンボがヒョッコリと。
早すぎたり戻ったりと、何やら一筋縄ではいかない今年の夏模様です。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。