次第に夏めいてくる頃。この日から立秋の前日までが、暦の上では夏にあたります。
五月晴れの空の下、青葉がキラキラと太陽の光に輝いています。生き生きとした空気がみなぎる、まさに若夏の到来です。
水辺でオタマジャクシを発見しました。これからカエルになっていく姿を想像しながら、なぜか少し嬉しくなってしまいました。
菜の花の黄色が、大地に映えています。「小さな幸せ」というその花言葉通り、辺りに幸福の種を蒔いてくれているようです。
5月16日は旅の日。その所以は、松尾芭蕉が「奥の細道」へ旅立った日だとか。「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」MURAYAMAの大地も、ゆっくりと旅を続けています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。