自然界の全てのものが、次第に満ちてくる頃。
秋に蒔いた麦などに穂がつき、ほっと一安心(少し満足)すると言う意味でもあります。
五月晴れの空に、ポッカリと浮かんだ雲たちが水辺に映し出されていました。初夏の香りが、そこここに漂っています。
松の木に花が咲いていました。松は雌雄同株で、茶色の密生したのが雄花、新芽の先の丸いのが雌花です。できた果実は、やがて松笠となっていきます。
ここの所、晴天かと思うと急に風が吹き、お天気が崩れる事が続いていました。上空の大気の温度差が原因だそうですが、注意が必要かもしれません。
小満の朝、MURAYAMAの大地を金環日食の月の影が通っていきました。奇跡とも思える5分間。関東地方では、173年ぶりだそうです。多くの人が、その光景を目の当たりにした事でしょう!
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。