野や山は新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになる頃。青々とした緑、さわやかな風、気持ちのいい五月晴れの季節です。
気温が25度を超える夏日の合間に冬に逆戻りしたような日が訪れたりと、大きなゆらぎの中で季節は夏に向かって進んでいます。
MURAYAMAもこの15年、少しずつですが確かな歩みを続けてきました。緑の中に蓄えられてきた小さなゆらぎが、波紋のように広がっていく時を迎えています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。