芒種とは、稲や麦などの種を指します。麦を刈り取り、稲を植え始めたことから、芒種と呼ばれます。
樹々の下から見上げても、横から見ても、上から見ても、まさに緑の季節。真如ヤーナの大地を、余すことなく潤った新緑が覆い尽くしています。「水無月」と表される6月ですが、「無」は「の」にあたるとされ、まさに「水の月」という意味になるそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。