空から降るものが雪から雨に変わる頃。固く凍った氷も溶けて水になり、草木の芽吹きを助けます。
「如月」の語源は、草木が芽吹く時季の「生更木」という説もあるそうです。本格的な春の訪れまで、三寒四温を繰り返しながら、ゆっくりと季節は巡っていきます。
この時季、あたりの陽気もよくなり昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。春一番が吹くのも、もう間近です。
去る2月8・9日、MURAYAMA内で行われている立川断層帯の調査(文部科学省)の一般公開が行われました。住宅密集地では難しい、大規模な調査溝が姿を現していました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。