いよいよ本格的に雪が降り始める頃のこと。山では雪が降り積もり、生き物たちは冬眠の時期を迎えます。
日が暮れるのが日毎に早くなり、いよいよ冬将軍の到来を感じさせます。まさに天地の陽気がふさがり、真冬に入って行こうとする季節。MURAYAMAの彩りも、暖色から寒色へと歩みを速めていきます。12月13日は正月の事始めの日。一年の汚れを落とし、新たな年を迎える準備が山でも里でも始まって行きます。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。