寒さが極まる一歩手前、寒の入りを迎えます。ここから寒の明けの立春までを寒の内といいます。
平成31年のMURAYAMAの幕開けは、とても穏やかな日和で始まりました。夜に凍てついた大地も、朝の陽光に照らされて生命感を蘇らせていきます。「時」の刻みが「大地の生命力」を育み、また一歩未来に向かって動き出しています。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。