一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。長い間土の中で冬ごもりしていた虫たちが穴をあけてはい出してくる頃です。
2月末に20度を上回る日々が続いたMURAYAMA。そんな5月並みの陽気に後押しされてか、一気に木蓮が開花しました。地中からは人知れずモグラが遊びにきているようです。その昔、花が咲くことを笑うと表したそうですですが、まさに大地が笑っているようです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。