初めて秋の気配が現れてくる頃。実際にはまだまだ暑い盛りですが、これ以降は夏の名残りの残暑と言います。
今年の全国的な猛暑は、記録ずくめ。秋の気配どころか、真夏に向かうまっただ中です。大地から水分も奪われ、雨が待ち遠しい様子。今年地中から出てきた蝉たちは、きっと驚いたことでしょう。さて、次に羽化すると言われる7年後はいったいどんなお天気でしょうか?古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。