冬の始まり。朝晩の気温が低くなり、いよいよ冬の気配が見え隠れする頃です。
徐々に日差しも弱くなり、ほんの一日で季節が移り変わっていく様が感じられます。頰をなでる北風の感触が、冬の到来を告げているかのようです。
空は青く澄み、空気も乾き始めてきました。樹々は実を膨らませ、どこからともなく落ち葉炊きの臭いがしてきそうな、ほっこりとする季節です。
去る10月25・26日の両日、村山デエダラ祭りが行われました。このところ毎週末のように台風襲来があったのですが、お天気にも恵まれ大勢の方々で賑わっていました。来年には、なんと10回目を迎えるそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。