一年で最も日が長く、夜が短い頃の事。
これから夏の盛りへと、暑さが日に日に増していきます。
梅雨入り後しばらくは晴天が続いたのですが、やっと梅雨らしい天候になってきました。こんな時期は「晴耕雨読」で日々を過してみるのも、一つの楽しみかも知れません。
梅の実がちょうど熟す頃。緑から黄色に色を変えた大きな実が、大地にぽとりぽとりと音を立てて落ちてきます。
夏至から数えて11日目(7月2日)が半夏生。田植えを住ませた農家が休息をとる日です。半夏生の日に降る雨を半夏雨と呼び、この日の天気によって一年の豊作を占う習慣があったとか。さて今年はどうでしょう?
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。