文字通り、一年で寒さがもっとも厳しくなる時季。日が次第に長くなり、寒さの峠を越えればそこに待ちわびた春の温もりが待っています。
1月12日、武蔵村山市消防団による出初式がMURAYAMAで行われました。空高く放たれた一筋の水は、やがて霧のように広がっていきます。新年を迎えた今、新たな一年の道のりがどのように広がっていくのか、楽しみなところでもあります。ふとそんなことを感じさせる、暖かみを帯びた冬の1日でした。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。