春のなかば。昼と夜の長さがほぼ等しくなる日とされます。 寒さもすっかりやわらいできます。まもなく、爛漫と咲く桜の季節がやってきます。
祝日の法令には「自然をたたえ、生物をいつくしむ」「祖先をうやまい、無くなった人々をしのぶ」と記されているようです。
文字通り、人々の心を豊かにしてくれる季節の到来です。
遠くには雪景色、そして朝の冷え込みで霜柱がまだ立っています。都会と比べ、一歩後ろを行くMURAYAMAの景色です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とあるように、季節の大きな変わり目です。与謝蕪村は、「菜の花や月は東に日は西に」と詠んでいます。
日の入り直後、西の空に木星と金星が仲良く輝いていました。しばらくは、この光景が楽しめるそうです。(左:木星 右:金星)
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。