これまでに降った雪や氷が解けだす頃。空からの降るものが、雪ではなく雨に変わっていくことから雨水と呼ばれます。
まだまだ固く閉ざされたMURAYAMAの早朝。間もなく早春の穏やかな雨が降り注ぎ、大地には潤いが目覚め始めることでしょう。
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れはじめる季節。草木の萌芽のきざしが見えれば、そろそろ農耕の準備をする時季です。
2月14日の未明から関東地方では春一番が吹きました。風速20mを超える南からの強風が、一気に大地を駆け抜けていった感じです。
梅の蕾もここの所の陽気でいっせいに花が開きました。あたりには馥郁たる春の香りが漂っています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。