秋の彼岸の中日。天高く澄み渡る秋晴れの季節です。ようやく暑さもおさまり、空に浮かぶ雲も入道雲から鰯雲へと姿を変えていきます。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、88日を数えた東京の真夏日もひと段落。ようやく秋めいた気配を感じられるようになってきました。
真如ヤーナの樹々も色づき始め、実りの季節の到来です。夜空の星々も、輝きを放ち始めています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。