寒の入り。
これから節分までのおよそ30日間を「寒」と呼び、一年で最も寒さの厳しい時期。池や川の氷も厚みをます頃です。
日の出前、MURAYAMAの大地は氷点下の世界に覆われます。
そんなある朝、霜柱が立っていました。
踏みしめるとサクサクという音が静寂の中に響きます。
一見冬枯れたように見える木々。
しかし、来るべき春への備えが密かに始まっています。
あたたかな命の循環を感じる一コマです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。