清明とは「清浄明潔」を略したものといわれています。その名の通り、すがすがしく明るい空気に満ちてくる頃です。
MURAYAMAの桜も、都心より一歩遅れて満開を迎えました。
蜜を求める野鳥たちが、花の中をダンスするように渡っていきます。
南で越冬していたツバメたちも、元気に大地に弧を描いていました。
耳を澄ますと、どこからともなくベートヴェンの「スプリングソナタ」の音色が、風に乗って聞こえてきそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。