只今冬の中間地点、一年で最も昼が短い日です。これからは、少しずつ日が長くなっていきます。
しかしながら、本当の寒さはまだまだこれからです。
12月10日の夜、MURAYAMAでも皆既月食の様子を伺うことが出来ました。おぼろげな赤銅色に染まった月が、静かに大地を見下ろしているようでした。
大地がまだ凍てついている氷点下の夜明け、富士山の頂きがうっすらと紅く染まっていました。また新たな一日が始まろうとしています。
冬至を迎えるこの頃、昔の人々は生命の終わる時期だと考えていたそうです。現在でもその厄を払うために、かぼちゃやお汁粉を食べて体を温め、無病息災を願う風習が続いているそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。