一年で寒さがもっとも厳しくなる時季。と同時に、日がしだいに長くなり春へ向かうきざしが感じられる頃です。
大寒の朝に汲んだ水は傷みにくいとされ、寒気を利用した食物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込む時期でもあります。寒さを避けるのではなく色々なかたちで取り込んで行くのも、生きるための叡智かもしれません。
1月10日、武蔵村山市消防団による出初式が行われました。青空をバックに一斉放水されたその向こうには、立派な虹がアーチを描いていました。
もうすぐそこまで春が来ていることを春隣(はるとなり)と言うそうです。大地はまだまだ凍てついていますが、冬至も過ぎた日差しは一日に畳の目ひとつ分ほど伸びていっています。
1月18日未明から降り出した雪は、あっという間に降り積もりました。ここMURAYAMAでも20センチ近くの降雪となり、都内とは思えないほどの雪原が眼下に広がりました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。