暦では、冬最後の節気。一年でもっとも寒さが厳しくなる時期です。しかしながら、日が次第に長くなり春へ向かう兆しも感じられる頃です。
1月20日は、二十日正月。昔から正月の祝い納めの日として、飾り物などを片付け、正月行事を締めくくる日と言われてきました。凍てついた大地もまた、新たな年の時を静かに刻み続けています。
冬至から約一ヶ月。たとえ寒さが厳しい日にも、太陽の光の強さは増してきています。日射しも気付かぬうちに、日に日に伸びてきています。節分を過ぎれば春の暦の声が聞こえて来ます。
去る1月12日MURAYAMAでは、武蔵村山市消防団による出初式が行われました。その最後に行われた一斉放水では、青空にそびえた水の柱に陽光がまばゆく光っていました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。