暑気が止息することをさします。このころ日本は台風来襲の特異日にあたり、暴風や大雨の注意が必要です。
昔、台風は野分と呼ばれました。野の草を分けるような強い風の意味だそうです。野分が去ると、風見舞いといって親しい人の安否を気遣い訪問したそうです。
日陰の少ないMURAYAMAに容赦なく太陽の光が降り注ぎます。しかし、街中のアスファルトなどの輻射熱とは違い、大地がその熱をやさしく逃がしてくれています。
付近の空を見渡すと、入道雲が行列をつくっているようです。風の流れにまかせ、モクモクと湧いてはその形を変えながら流れていきます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。