梅雨明けを間近にひかえ、暑さが本格的になる頃。この日から立秋にかけての約1ヶ月程度が暑中にあたります。
夏空のように湧き立った雲を背景に、淡紅色をした花がネムノキについていました。しばし梅雨の中休みかと思うと、すぐに黒い雲が押し寄せてきてあっという間に梅雨模様に逆戻り。水辺では、大急ぎでツバメたちが餌を求めて飛び交っていました。まだしばらく青空はお預けのようです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。