秋の真ん中であり、彼岸の中日。昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日以降、昼より夜の時間が徐々に長くなっていきます。
秋分の日にお供えするのは「おはぎ」春は「ぼたもち」と呼ばれています。実はこの二つは同じものをさすそうです。その由来は、秋の「萩」春の「牡丹」に見立てて、お萩、牡丹餅と呼ばれるようになったそうです。
9月の初旬から中旬にかけ、MURAYAMAにも多くの雨が降り注ぎました。その秋雨前線がもたらした大きな水たまりには、太陽がつかの間の輝きを取り戻していました。
例年のこの時季には細長いさやだけを宿すネムノキに、まだ花を残す株がありました。やはり残暑が少なかった事と、長雨の影響でしょうか?
夕日に野原も家々も紅く染まる秋の夕暮れ。一番星がまたたく頃、ススキの穂が風にそよいでいます。秋分を境に、すべてのものが陰陽を中分していきます。
旧暦8月15日の満月は中秋の名月。今年は9月27日に当たります。その翌日の28日には、この一年でもっとも大きな満月が見えるそうです。なぜかと言うと、月の軌道が地球に一番近付くからだそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。