まばゆいばかりの夏空が続き、暑さがもっとも厳しくなる頃。しかし実際の暑さのピークは、もう少し後になります。
7月19日、関東地方は例年より2日ほど早く梅雨明けをしました。連日30度を上回る中での発表に、拍子抜けの感も否めません。強い日差しにさらされた大地からは、陽炎がゆらめいています。いよいよ向日葵のように、ギラギラとする太陽と真向かう季節が始まります。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。