初めて冬の気配が現れてくる日。「立」には新しい季節になるという意味があり、暦の上ではこの日から冬とされます。
関東地方では、10月24日に木枯らし一号が吹きました。木枯らしが吹くたびに葉が落ちてしまうため、木を枯らしてしまう風という意味で、凩(こがらし)とも書かれるそうです。
徐々に日差しも弱くなり、北風が冬の到来を告げているかのようです。樹々の実が色づくと共に、ほんの一日で季節が様変りしていきます。
空は青く澄み、空気も乾き始めていきます。そんな青空も、午後5時を待たず足早に暮れなずんでいきます。
10月31日・11月1日には、MURAYAMA内で村山デエダラ祭りが行われました。今年は記念すべき10回目の開催とあり、多くの来場者で賑わっていました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。