寒さがすすみ、そろそろ雪が降り始める頃。いよいよ本格的な冬の訪れです。
山を越え冷気を帯びた空っ風が、大地を吹き抜けていきます。まさに木の葉を吹き飛ばす木枯らしです。少しずつ冬木立に姿を変えていきます。
今年の富士山の初冠雪は例年よりも遅く、10月19日だったそうです。それから約一ヶ月、MURAYAMAからの遠望には真白に輝く富士山がそびえています。
11月23日は秋の収穫に感謝を捧げる新嘗祭。その年に収穫された新米や新酒を天地の神様に捧げます。そんな感謝の気持ちが、豊かな実りをもたらしてくれるのかも知れません。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。