北半球では、昼がもっとも短く夜が最も長くなる日。この日を境に日が延びていく事から、古代では一年の始まりとされていました。
午前5時前、冴え冴えとした夜空に星々がまたたいていました。キリッとした静寂があたりを包み込んでいます。やがて太陽が昇ってくると、凍てついた大地が一斉に息を吹き返すように動き出すのが感じられます。まさに、陰が極まり陽に転じる時期です。
MURAYAMAより南に位置する立川市内では、冬のダイヤモンド富士が現れました。(2020年12月15日撮影)
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。