空から降るものが雪から雨に替わる頃。深く積もった雪も融け始め、草木の芽吹きを助けます。
去る2月10日、真如ヤーナは白銀の世界に覆われました。
ようやく咲き始めた白梅の花にも雪が積もり、まるで冬と春が重奏しているかのようです。
翌日には、青空が大地を照らし出していました。
いつもより大空と大地の繋がりと広がりを感じさせてくれる、夜明けとなりました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。