寒さも峠を越え、初めて春の兆しが現れる頃。日も少しずつ伸びていくのが感じられます。2月3日の節分を過ぎれば、また新たな二十四節気の始まりです。
1月22日から23日未明にかけ、関東地方では4年ぶりに20センチを超える降雪を記録しました。雪原と化したMURAYAMAの夜明けは、静寂に包まれた幻想的なものでした。「陰極まりて陽となす」まさに極まった寒さが、春への道しるべなのかも知れません。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。