暑さが少しやわらぐ頃の事。朝の風や夜の虫の音に、秋の気配が漂い始めます。いよいよ台風のシーズンを迎えます。
夏本番というのに、MURAYAMAでは連続20日間の雨。時には雷雨に襲われ、まるで梅雨のような湿っぽさが大地を覆っています。あまりに安定しないお天気に、蝉も鳴いたり止んだりの大忙しです。夏の出口を探している間に、このまま秋がやってきてしまうのでしょうか?古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。