梅雨明けを間近にひかえ、暑さが本格的になる頃。蓮の花も咲き始め、蝉の鳴き声がどこからともなく聞こえてきます。
雨と共に、大地の緑がよりいっそう深くなってきました。緑に紫陽花が鮮やかに映え、暑中にひと時の清涼感を演出してくれます。蝶たちも花の蜜を求め舞い始めました。旧暦の七夕は、今年は8月25日にあたります。梅雨空のこの時期よりも、星空が期待できそうですね!古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。