文字通り、寒さが最も厳しくなる頃。寒の中日ですが、一方で日の時間は少しずつでも確実に長くなっています。
三日寒い日が続くと、その後には四日ほど暖かい日があるという意の三寒四温。寒暖を繰り返しながら、だんだん春に近付いているという人々の思いが感じられます。
水仙の花に続き、マンサクの蕾から黄色い花びらがのぞいていました。早春に咲くことから「まず咲く」が、東北の訛で「まんずさく」になったとも言われています。
去る1月11日、今年もMURAYAMAでは武蔵村山市消防団の出初式が行われました。青く澄んだ冬空に水柱が立ち並び、光と水が織りなす荘厳な雰囲気に包まれていました。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。