暦の上では秋に入るのですが、実際は真夏のまっ盛り。
残暑はなお厳しく、秋の気配はまだまだ遠くに感じられます。
真夏日や熱帯夜の連続記録が気になります。
今年は8月7日がちょうど旧暦の七夕にあたります。
都会ではなかなか天の川を見る事はできませんが、この時機多くの人々が天高くに思いを馳せる事でしょう。
※写真はMURAYAMAから臨んだ昭和記念公園花火大会(7/26)
正岡子規は「夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く」と詠みました。
真夏のもくもくと湧き上がる岩の様な入道雲。やがて砂をサッと掃いたような巻雲が空高く現れる様になれば、秋が近づいた証しです。
まだ青いススキが風で揺られていました。暑い日差しの中、ほんのわずかな涼風が秋を運んできます。昔の人は、すすきの揺れる様にも自然との繋がりを感じ入った事でしょう。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。