春が立つ、二十四節気で数える一年の始め。
春の気配が立ち始める頃。冷たい北風が徐々に東風と変わり、厚く張った氷をとかしていく。まだまだ寒さの厳しい時期ですが日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始めます。
1月末に関東地方で降った雪は、MURAYAMAを白く覆いつくしました。「冬来たりなば春遠からじ」厳しい寒さの後に、暖かい春がやって来る事を改めて思い起こさせてくれる一日でした。
早春を代表する草花、オオイヌノフグリです。氷点下の寒い朝が続く中、日当たりの良い場所ではしっかりと小さな春が訪れていました。
旧暦の正月七日(*1)は五節句(*2)のひとつ、人日(じんじつ)。文字通り「人の日」のこと。この日の天候でその年の運勢を占っていました。その後、七草粥を食し無病息災を祈念する習慣になったそうです。今年はどんな一年になるでしょう。
*1 今年の旧元旦は2月7日(木)なので、2月13日(水)にあたります。
*2 五節句:人日(じんじつ)1月7日、上巳(じょうし)3月3日、端午(たんご)5月5日、七夕(しちせき)7月7日、重陽(ちょうよう)9月9日
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。